この記事の執筆者 高城

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クリナム・アクアチカ・ブロードリーフ(Crinum natans)



以前は葉の縁の波打ちが弱いものを「クリナム・ナタンス」、強いものを「クリナム・アクアチカ・ブロードリーフ」と区別していましたが、現在では両方ともナタンス種ということになっています。なので、クリナム・アクアチカ・ブロードリーフの学名はCrinum natansということになります。
でも、クリナム・ナタンスと言うだけでは、葉のつるっとしたほうなのか、波打つほうなのかがわかりにくいため、今でも昔の名前のまま販売されていることが多いのが実際です。

ちなみに、葉の縁の波打ちが強く、葉の極細のものを「クリナム・アクアチカ・ナローリーフ」と呼び、ひとつのタイプとして扱っていましたが、現在では、クリナム・カラミストラータムCrinum calamistratumという名前の、まったくの別種ということがわかっています。こちらも、昔の名前のまま流通していることがありますが、新しい正しい名前で販売されていることも多くなってきています。

ややこしい名前の話は別にして、本種は、水中で育てられるハマユウの仲間として、かなりの珍奇植物であります。販売されているものはまだ小型で、ハマユウのように玉ねぎ状とまではいかないですが、よく見ていただけると、らっきょう状の塊茎が付いているので、仲間であることを感じることができます。

育成もそれほど難しくはなく、底床材も大磯系、ソイル系のどちらでも構いません。
肥料不足になると葉の色が薄くなってしまうので、水草用の栄養剤を底床に施します。
できれば二酸化炭素は添加したほうが、より育てやすく、失敗は少なくなると思います。
注意点と言えば、生長が遅いため、コケが付きやすいことでしょうか。水換えをしっかりおこない、予防として、ヤマトヌマエビやフライングフォックスの仲間に初期の柔らかいコケを食べてもらうといいでしょう。

最後に楽しみ方の話ですが、同じ西アフリカ産のアヌビアスとの相性が、本当に不思議なくらいぴったりなので、ぜひ合わせて植えて頂きたいと思います。魚もペルビカクロミスで揃えると言うことなしです。


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