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金魚 Q

金魚ってそもそも何?金魚の起源

金魚はよく見かけるけど、いつからいるの?金魚の伝来と普及

金魚すくいで見かける金魚以外にも、金魚って種類があるの?金魚の種類

金魚の大きさってどのぐらい?金魚のサイズ

金魚の寿命ってどのぐらい?金魚の寿命

金魚のオスメスって見分けがつくの?金魚の雌雄判別方法

金魚はどこで作っているの?金魚の産地

金魚はどこで買えるの?販売所は

金魚って和のイメージですよね。

金魚はどうやって飼うの?金魚の飼育方法1

金魚鉢や、どんぶりで飼える?金魚の飼育方法2

金魚は水槽に何尾くらい入れられるの?

屋外と室内、どちらで飼えばいいの?金魚の飼育方法3

いろいろな種類の金魚を一緒に飼いたいんだけど、注意する点は?

飼い始めてすぐに生き物が全部、亡くなってしまった。何が原因?起こりがちな初期のトラブルと対策

暑い時期の注意点は?

寒い時期の注意点は?

調べると金魚には塩ってあるけど、どう使うの?塩浴のやり方と効果

金魚の様子がおかしい。水槽の水は透明なんだけど、問題はあるの?

金魚が具合が悪そうなんだけど、どうして?金魚の体調管理、対応

金魚の水槽の水が悪くなっているみたいなんだけど、どうして?

水が白くにごってきたんだけど、何が原因?白ニゴリの原因と対処方法

水質悪化の対処法は?その1、エサの食べ残しの場合

水質悪化の対処法は?その2、水替えをさぼった場合

水質悪化の対処法は?その3、フィルターに問題がある場合

水質悪化の対処法は?その4、過密飼育の場合

金魚に白い点々がついているんだけど、何かの病気?金魚の病気の種類と対処法

金魚に白いカビのようなものがついているんだけど、何かの病気?金魚の病気の種類と対処法

金魚のヒレが裂けてるんだけど、何かの病気?金魚の病気の種類と対処法

金魚のヒレが逆立ってるんだけど、何かの病気?金魚の病気の種類と対処法

金魚の体に変なものがついてるんだけど、何かの病気?金魚の病気の種類と対処法

餌もあげたのに、金魚がずっと水面をパクパクしているけど、もっと餌をあげた方がいいの?金魚が鼻上げする原因と対処法

メダカ Q

メダカってそもそも何?メダカの特徴

メダカって種類があるの?メダカの種類

メダカはどうやって飼うの?メダカの飼育方法

屋外と室内、どちらで飼えばいいの?メダカの飼育方法2

メダカのオスメスって見分けがつくの?メダカの雌雄判別方法

メダカって繁殖できるの?メダカの繁殖方法

メダカに白い点々がついているんだけど、何かの病気?メダカの病気の種類と対処法

飼い始めてすぐに生き物が全部、亡くなってしまった。何が原因?起こりがちな初期のトラブルと対策

アクアリウム&熱帯魚 Q

熱帯魚ってそもそも何?熱帯魚の特徴

熱帯魚はどうやって飼うの?熱帯魚の飼育方法

おすすめの種類は?初めての熱帯魚飼育におすすめな種類

熱帯魚に白い点々がついているんだけど、何かの病気?熱帯魚の病気の種類と対処法

飼い始めてすぐに生き物が全部、亡くなってしまった。何が原因?起こりがちな初期のトラブルと対策

魚の種類によって餌は違うの?魚種別のエサの種類

アクアリウムって何?アクアリウムの種類

アクアリウムは、いくらかかるの?アクアリウムにかかる費用

バクテリアって何?アクアリウムに欠かせないバクテリアとろ過の話

水槽ってどんな種類があるの?水槽の種類と向き不向き

ろ過装置ってどんな種類があるの?ろ過装置の種類と特性

ヒーターって何?熱帯魚に必要なヒーターの話

ライトって必要なの?アクアリウムにおけるライトの必要性

ある日、突然水が緑色に!?アクアリウムについて回る問題、コケの種類と対策

水が白く濁るんだけど何が原因?白ニゴリの原因と対策

飼い始めてすぐに生き物が全部、亡くなってしまった。何が原因?起こりがちな初期のトラブルと対策

水草 Q

水草ってそもそも何?水草の特徴と水草水槽の歴史

水草水槽(レイアウト水槽)ってどうやるの?水草水槽の始め方

水草水槽にはCO2、ライトって必要なの?CO2、ライトの必要性

水草ってどんな種類があるの?水草の種類

水草に肥料は必要?肥料の種類と、取り扱い方

金魚 A

■金魚ってそもそも何?金魚の起源

野生のフナの突然変異です。
1700年ほど前に、中国の野生のフナの仲間から突然変異で現れた、体色の赤いヒブナが始まりとされています。

■金魚はよく見かけるけど、いつからいるの?金魚の伝来と普及

500年以上の歴史がある観賞魚です。
中国から日本に入ってきたのが西暦1502年、500年以上前です。今で言う「和金」に近いかたちだったようです。中国の古い時代には池で飼育されていたようですが、日本に伝わる頃には陶製の水鉢で広く楽しまれるようになっていたようです。日本ではいったん姿を消したものの、江戸時代に再び渡来し今に続いています。はじめは特権階級だけが楽しめる贅沢品でしたが、平和になった江戸の世で養殖技術が発展、普及を果たし、現在に続いています。

■金魚すくいで見かける金魚以外にも、金魚って種類があるの?金魚の種類

金魚にはたくさんの種類があります。
金魚すくいなどよく見かけるフナに近い体型のものが和金で、そこから派生したたくさんの品種が存在しています。和金タイプ以外の代表的な体型に、琉金タイプ、オランダシシガシラタイプ、ランチュウタイプがあります。そこから、ヒレの形や、色や模様が異なるもの、出目金などの他の特徴を示すものなど、様々の品種が誕生しています。最近は品種間の交雑が活発に行われ、伝統的な品種以外のものも数多く登場するようになっています。

■金魚の大きさってどのぐらい?金魚のサイズ

サイズは全長で20cmくらいになります
よく見かける丸っこい、琉金という種類で、うまく飼うと20cm程の大きさになります。ただし、水槽ではなかなかここまでのサイズにするのはたいへんです。大きくしたい場合は、60cm以上の水槽にできるだけゆったり(60cm水槽で1尾)収容し、水換えの頻度をこまめに(週に2回以上)し、回数多く(1日3回以上)給餌するのがポイントです。それでも、やはり屋外で、左官用のトロ箱の大きなものや池などで飼育したほうが大きくするのは簡単です。ジャンボオランダなど、品種によっては50cmを超えるようなものもあります。逆に小さな水槽で多頭飼いをすると、とくに丸い形の種類は、大きくなりにくくなります。

■金魚の寿命ってどのぐらい?金魚の寿命

寿命は5~7年くらいになります。
屋外で池やトロ舟で飼育した場合、5年くらい、水槽ではもう少し長く7~8年生かせることも可能です。まれに20年、30年生きているという個体が、新聞やTVで紹介されることもありますが、やはりそれだけのネタになるだけあって、多い事例ではありません。5年以上生きれば上手に飼えていると言えるでしょう。

■金魚のオスメスって見分けがつくの?金魚の雌雄判別方法

ちょっと難しいですが見分けは可能です。
お尻にある生殖孔とオスの特徴である追星で確認します。生殖孔はオスは細長く、メスはオスよりも大きく丸い形をし、とくに繁殖近くには少し飛び出すので目立ちやすくなります。追星は鰓ぶたや胸鰭の最前列に白い点状のものが並ぶもので、オスだけにしか現れません。どちらにせよ、繁殖時期近くになって、二、三歳を超えていると判別可能になるという感じです。

■金魚はどこで作っているの?金魚の産地

産地はいくつもあります。
代表的な金魚の産地としては愛知県の弥冨、東京の江戸川、埼玉の加須などが知られています。その他にも奈良県の郡山や静岡県の浜松などたくさんの産地があります。また、海外でも金魚は生産されており、本場の中国はもちろん、タイやマレーシア、インドネシアでも金魚の養殖場があり、それぞれお国柄の現れたものを生産しているのもおもしろいところです。

■金魚はどこで買えるの?販売所は

入手には観賞魚店で買うのが一般的です。
養殖場などで季節的に小売りをする場合や、市場でお祭り的な催し物として小売りをする場合もありますが、年に数回程度なのがほとんどで、通常は一般客お断りのところが多いものです。やはり、常時、展示販売している観賞魚店での購入が一般的です。実際に実物を見て買うのが一番ですが、インターネットによる購入も、時間がない場合や遠くにあって行けないときなどは便利なものです。

■金魚って和のイメージですよね。

水槽とのトータルコーディネイトで洋風にもなります。
イメージとして、どうしても和の雰囲気が強い金魚ですが、水槽や砂利のコーディネイトしだいでは、洋室にも意外と似合うようになります。例えば、全体を黒で統一し、中に入れる金魚も、黒オランダや黒ランチュウにすると、とてもスタイリッシュです。白で統一して黒の魚というのもありです。いずれにしろ、魚の種類だけでなく、水槽台やライトの色合いなども含め、トータルで見るのがポイントのようです。もちろん、正統派の和のテイストを前面に押し出しても素敵です。

■金魚はどうやって飼うの?金魚の飼育方法1

屋外でしたら、大きな睡蓮鉢やひょうたん池。屋内での飼育では、水槽に水をキレイにするろ過器のセットでの飼育が一般的です。

■金魚鉢や、どんぶりで飼える?金魚の飼育方法2

簡単ではありません。
金魚鉢といえば、いかにも金魚の飼育に適したイメージですが、水の入る量がひじょうに少ないことや、フィルターを入れられるスペースがないに等しいほど小さいため、より良い飼育容器とは言い難いところがあります。というのも、金魚は餌をよく食べ水を汚す魚です。少ない水の量に対して汚れが多すぎると、病気になったり死んでしまったりします。とくに、水槽に入れられたばかりの魚は、環境の変化にまだなれていないため、免疫力が弱く病気にかかりやすい状態になっています。いかに水をきれいに保ち、金魚に負担をかけないようにするか、そこが重要なのです。かといって2分の1以上の水換えも危険ですし、ひんぱん過ぎる水換えも金魚にとってはストレスになります。毎日観察する時間を持ち、異変に気が付きすぐに対応できる経験値を持っている方は、出来なくもないですが、金魚飼育にまだ慣れていない方にとっては、じつは難易度のかなり高い飼い方と言えるのです。

■金魚は水槽に何尾くらい入れられるの?

少な目にというのが基本です。
30cm水槽で小型の金魚なら2~3尾。金魚すくいで持って帰ってきた小さな金魚を、小さな水槽で飼いたいと言う場合がこれに当たると思います。もう少し本格的にという場合、60cm水槽を使用して、中型の金魚なら5尾、大型の金魚なら2尾くらいが目安となります。これらは、エサの食べ残しがなく、水量にあったフィルターを使用し、1週間に1度、3分の1の量の水の交換をしていると前提しての目安になります。

■屋外と室内、どちらで飼えばいいの?金魚の飼育方法3

屋外でも飼育はできますが、小さな容器では水温と水質の変化が大きいのでおすすめできません。大きな深い睡蓮鉢や、ひょうたん池等の十分な水の量を確保できれば屋外でも飼育を楽しめます。やはり普段皆さんが生活をされている室内での飼育が良いでしょう。その場合でも、金魚の大きさと尾数に見合った水量の水槽を用意してください。また、水槽の設置場所は直射日光の当たる窓側は避けて設置するようにしてください。

■いろいろな種類の金魚を一緒に飼いたいんだけど、注意する点は?

形とサイズを揃えると飼いやすくなります。
同じ金魚と言っても、体型によって泳ぐスピードが異なります。速いものと遅いものを一緒に飼うと、速いものは先にたくさんの餌を食べて成長し、次第に大きさの差につながります。このサイズ差がまた、同様の状態を生み、大きなものが先にたくさんの餌を食べて、さらに大きくなり、遅くて小さなものにとっては暮らしにくい環境になってしまうというわけです。ちなみにタイプ別に動きの速いものからいうと、和金タイプ、オランダシシガシラタイプ、琉金タイプ、ランチュウタイプの順になります。また、土佐錦や水泡眼など、さらに泳ぐのが苦手なものやエサを食べるのがヘタな種類もいます。混泳をさせるなら、体型タイプとサイズを同じくらいに合わせ、泳ぎやエサ取りなどの特性も同じようなもので合わせると良いでしょう。

■飼い始めてすぐに生き物が全部、亡くなってしまった。何が原因?起こりがちな初期のトラブルと対策

最初の3~4週間が肝心です。
新しい環境に移された魚は、環境変化のストレスで免疫力が低下し、病気になりやすい状態になっています。肌やエラが荒れやすく、ちょっとした水質の悪化でも、病気になりがちです。とくに新しくセットした水槽ではろ過バクテリアの数が少なく、水質が悪くなりやすくなっています。初期に起こりがちなトラブルとしては、エサの与え過ぎによる、食べ残されたエサの腐敗と、それに伴う水質悪化です。ひどい場合は全滅を招きます。当初はエサをあまり食べないので、少な目で様子を見て、食べ残しているようなら、早めに取り除いてしまいましょう。つぎに起こりがちなトラブルとして、水が透明できれいだからと水換えをしないで、毒性物質がたまってしまうことです。これもひどい場合は全滅を招きます。逆に、きれいにしなくちゃということで、水をすべて新しいものと交換してしまうというトラブルもよくあります。2分の1以上の水の交換は非常に危険です。水の汚れは目には見えないので、1週間に1度、3分の1の量の水の交換を基本としましょう。新しく入れる水は、水道水にカルキ抜きを入れ塩素を中和し、水槽の水温と同じくらいに調節するようにしてください。

■暑い時期の注意点は?

酸素不足に気を付けます。
高水温のとき、水槽内は酸素不足になりやすい環境になっています。水温が30度のとき、水に溶け込む酸素の飽和量は、水温が0度のときの半分の量になっているとされています。酸素不足は水質悪化の原因にもなりますので、温度が上がりやすい時期は、エアレーションを追加し、水面を波立たせて酸素を溶け込ませるようにするといいでしょう。夏の間だけでも、ろ過能力が弱まっていることを前提に、水換えの頻度を上げるというのも一つの手です。ただし、高水温時は金魚の代謝も高くなり、普段よりもエサを必要としていますので、水が汚れるからと言ってエサを与えないのは良くありません。

■寒い時期の注意点は?

免疫力の低下に気を付けます。
水温が10度を下回ると抗体を作れなくなるなど、病気への抵抗力が著しく低下します。また、水カビなど低水温で活発になる病気も存在します。低水温時は病気にかかりやすいものだと思い、水の汚れなどには普段以上に気を付けます。とくにエサの食べ残しは厳禁です。水温の低下とともに、代謝が低くなりエサを食べる量は減少します。15度以下で食欲は減っていき、7~8度以下ではほとんど食べなくなります。普段のようにエサを与えていると食べ残してしまい、水質を悪化させ病気の原因になるので、くれぐれも注意するようにしてください。また、ろ過バクテリアの代謝も水温の低下とともに弱まることも頭に入れておくといいでしょう。

■調べると金魚には塩ってあるけど、どう使うの?塩浴のやり方と効果

導入時や、調子を崩しかけた金魚には効果的です。ただし、病気を治すというより、自己回復力を高めるのが目的です。
濃度は0.5~0.6%、水10ℓに塩50~60gが目安です。これによって水槽の水の塩分濃度と金魚の体内の塩分濃度が近くなり、金魚にかかるストレスを軽減することが出来ます。とくに新しい水槽に来たばかりの魚や、体力が弱りかけの魚には、ストレスが減ることによる、自己回復力の向上が期待できます。ただし、病気がはっきりと認められた場合、魚病薬と併用が必要になります。初期に発見できると、塩と薬の混合浴で、効果的な治療が可能になりますので、普段からよく観察をし、病気の早期発見に努めると良いでしょう。また、通常時、健康な魚においては真水での飼育でまったく問題ありません。普段から塩漬けにしておくと、いざという時に塩水浴治療が使えなくなるので注意してください。

■金魚の様子がおかしい。水槽の水は透明なんだけど、問題はあるの?

水質の状態をすぐに確かめましょう。
金魚の体調を左右する最も大切な要因が飼育水槽の水質です。水質の悪化は万病のもとになります。ただ、これは見た目だけではわかりにくいものなのです。水が澄んでいても水質が悪化していることは十分にあり得ます。では、どうしたら水質の悪化を確かめられるでしょう。もっとも簡単なのが、水の臭いを嗅ぐことです。水質が悪化していたら、生臭いニオイがするはずです。はっきりとくさいと感じた場合は、危険な状態も考えられます。できるだけ早く水量の3分の1程の水の交換をしてください。臭いと同時に水面の泡が普段よりも多くなることも簡単なチェックポイントになります。ただし、これらは感覚的なこともあり、総合的な経験知を必要とする場合があるので、水質検査の試薬を使用する方が確実です。いざというときの為にも、あらかじめ用意しておくと安心です。

■金魚が具合が悪そうなんだけど、どうして?金魚の体調管理、対応

原因としていくつかのストレスが考えられます。
飼育環境下でのストレスが、病気への抵抗力を低下させ、結果、金魚の具合を悪くしてしまいます。ストレスになる要因としては、水質の悪化、急激な温度変化、過密飼育、水槽をたたくなどの強い刺激、エサの与えすぎ、古くなったエサを与えたなど、複数のことがあげられます。それぞれの原因を突き止め、対策を施します。

■金魚の水槽の水が悪くなっているみたいなんだけど、どうして?

水槽の水質悪化にはいくつかの要因が考えられます。
まずは、与えすぎたエサが残ってないでしょうか。エサは栄養の塊のようなものなので、食べ残しがあると腐敗してしまい、急激に水を悪くしてしまいます。つぎに、水替えをさぼって、水の汚れがたまってしまう。とくに金魚はよく食べ、よく排泄する魚です。油断をしていると、水が透明でも、魚にとって良くないものがたまっていることはよくあります。
フィルターのろ過能力が低下していることも考えられます。ろ過材の交換時期が過ぎていたり、使用できる期間内であっても、フンなどでろ過材が目詰まりを起こしている場合は、水質悪化の原因になっています。また、酸素不足もろ過能力の低下につながります。さらに、過密飼育も危険です。フィルターのろ過能力にも限りがありますので、魚が多く、汚れも多くなった場合、浄化しきれなくなることはあります。

■水が白くにごってきたんだけど、何が原因?白ニゴリの原因と対処方法

低いろ過能力が原因です。
水槽を新しくセットした場合や、ろ過材を新しくしたとき、またはろ過材を洗いすぎた時などに起こりがちです。これは汚れを分解してくれる有益なバクテリアが少ないことが要因で、さらにエサの与え過ぎや過密飼育が引き金となって発生しやすくなります。白濁の元になっているのは、分解されずに浮遊する微細なたんぱく質です。市販されているろ過バクテリアを添加し、それがフィルターに定着し、分解が進めばきれいになります。ただし、時間がかかり、すぐにはきれいになりません。はやく透明にしたい場合は、水換えをした後に、白濁除去剤を使用することが有効です。繰り返し起きないように、飼育方法の見直しも忘れずに行ってください。

■水質悪化の対処法は?その1、エサの食べ残しの場合

食べ残しのエサはその日のうちに取り除きます。
エサは栄養の塊のようなものなので、食べ残しがあると腐敗してしまい、急激に水を悪くしてしまいます。食べ残したエサは時間がたつにしたがって、溶けやすくなるので、見つけた場合は出来るだけはやく取り除いてしまったほうが無難です。金魚は水温や体調によって、毎回エサの食べる量が異なります。決まった量を与えるのではなく、金魚の状態に合わせた給餌が重要です。食べる様子を確認しながら、すこしづつ与えるようにしてみてください。食べ残しのエサを食べてくれる魚を入れるという方法もありますが、あまり過信せず、しっかり確認することが大切です。

■水質悪化の対処法は?その2、水替えをさぼった場合

すぐに水換えを行いましょう。
水槽の水が透明なので汚れていないだろうと、にごるまでは水換えをしないという方がいらっしゃいます。それは誤解です。水が透明でも、魚にとって有毒な物質がある事は普通です。とくに金魚を飼い始めて1か月くらいは要注意です。1週間に1度、3分の1の量の基本の水の交換をしっかりと行なってください。また、数か月たち、少し慣れてきた頃も要注意です。うまくいってると安心して水替えをさぼりがちにしていると、有毒物質が蓄積され、金魚がそれに耐え切れなくなると、一気に調子を崩し、手遅れになるということも少なくありません。やはり、基本に忠実に、1週間に1度、3分の1の量の水の交換というのが大切です。

■水質悪化の対処法は?その3、フィルターに問題がある場合

フィルターが正常に作動しているかを確かめます。
ろ過材の交換時期が過ぎていたり、使用できる期間内であっても、フンなどでろ過材が目詰まりを起こしている場合は、水質悪化の原因になっています。出来るだけ早く対応しましょう。ろ過材を洗う場合は、水道水ではなく、水槽の水をバケツや桶などに取り、その中で洗うようにします。また、フィルターの能力を十分に発揮させるためには、水の流れが保たれているかが重要です。パイプが詰まっていないか、モーターやポンプが弱まっていないかもチェックしてみてください。エアーリフト式と呼ばれるエアーポンプを使ったフィルターの場合、空気が出るエアーストーンと呼ばれる部品が目詰まりしていると、一気にろ過能力が落ちてしまいます。この部分の見落としもよくある事なので注意してみてください。

■水質悪化の対処法は?その4、過密飼育の場合

過密飼育を解消するしかありません。
エサの食べ残しがなく、水換えを定期的に行い、フィルターにも問題ない場合、過密飼育が考えられます。金魚をうまく飼えていると、ついつい色々な種類を入れたくなり、気が付くと過密状態にということも少なくありません。過密状態では、フィルターのろ過能力を超えてしまい、通常の給餌、基本的な水換えをしていても、水質を良好に保つことができなくなってしまいます。これは、入れ過ぎ以外にも、金魚が大きく育つことでも起こりうることです。取り急ぎはフィルターを付け足したり、大きなものに付け替え、ろ過能力をアップさせることでしのげるかもしれません。ただし、根本的な解決には、大きな水槽に変えたり、複数の水槽に分けて収容し、過密状態を解消するしかありません。

■金魚に白い点々がついているんだけど、何かの病気?金魚の病気の種類と対処法

白点病だと思われます。

■金魚に白いカビのようなものがついているんだけど、何かの病気?金魚の病気の種類と対処法

水カビ病だと思われます。

■金魚のヒレが裂けてるんだけど、何かの病気?金魚の病気の種類と対処法

尾ぐされ病だと思われます。

■金魚のヒレが逆立ってるんだけど、何かの病気?金魚の病気の種類と対処法

松かさ病だと思われます。

■金魚の体に変なものがついてるんだけど、何かの病気?金魚の病気の種類と対処法

寄生虫だと思われます。

■餌もあげたのに、金魚がずっと水面をパクパクしているけど、もっと餌をあげた方がいいの?金魚が鼻上げする原因と対処法

酸欠状態になっていると思われます。
単純に酸素が足りない場合と、水質が悪化していることが考えられます。ただし、酸素が足りない場合は水質悪化も同時に起こっていることがほとんどです。そのため、水質悪化によって金魚がうまく酸素を取り込めなくなる、鼻上げと呼ばれる状態になっていることが濃厚です。水質検査薬がある場合は、アンモニアと亜硝酸の値を測り、危険な値になっていないかすぐに確かめてみてください。初期の対応としては、出来るだけ早く水換えをし、アンモニアもしくは亜硝酸の値を低くすることです。その後、飼育方法を見直し、水質悪化を起こさない環境を目指します。

メダカ A

■メダカってそもそも何?メダカの特徴

メダカはダツ目メダカ科メダカ属に分類される、日本で一番小さな淡水魚です。学名は、「オリジアス・ラティペス」といって、「水田にすむひれの大きな魚」という意味で日本の稲作地域では昔からなじみの深い魚です。漢字でメダカを書くと、”目高”となります。これは、体の高い位置に目があることからです。実際にメダカの大きな目は視力がよく、水面のすぐ下で、水面を流れてくるえさを待っています。また、水面に浮いたえさを食べやすいように、口が上向きについているのが特徴です。

■メダカって種類があるの?メダカの種類

毎年様々な品種が生み出されているメダカ。元は野生種の黒メダカです。この黒メダカの突然変異種を固定することにより、様々な品種が生み出された結果、現在では約500種もの品種がつくりだされました。ヒメダカ、青メダカ、白メダカなどの品種をはじめ、楊貴妃メダカ、ミユキ(幹之)メダカやラメ、三色などの魅力的な改良種が作出されています。

■メダカはどうやって飼うの?メダカの飼育方法

屋外であれば睡蓮鉢など、屋内でしたら水をキレイにするろ過器付きの飼育セットなどを用意するといいでしょう。容器の大きさの目安はおおよそ水1リットルにメダカ1尾程度が適量です。睡蓮鉢、水槽どちらの飼育容器にも底に砂利や底床を入れます。この砂利等の中にも微生物(バクテリア)が棲み、水質を安定させてくれます。

■屋外と室内、どちらで飼えばいいの?メダカの飼育方法2

屋外と室内どちらでも飼育は可能です。屋外での飼育でしたら、睡蓮鉢を使いスイレンや、抽水植物などを植えた中で楽しむビオトープがおすすめです。大きな睡蓮鉢は水量も多く、そこに育つ植物がメダカの暮らしやすい環境を作ってくれます。ただし水温の大きな変動や、大雨などで短時間に大量の水が入れ替わるなどの変動には注意が必要です。季節によっては日除けや、雨水除けをしてください。室内での飼育の場合は、水槽の水質を安定させてくれる微生物がしっかりとわき”できあがった水”になるのを待って飼育をはじめましょう。その際にろ過器等からの強い流れはメダカが疲れてしまうので注意が必要です。

■メダカのオスメスって見分けがつくの?メダカの雌雄判別方法

いちばんわかりやすい雌雄の判別方法は尻ビレを見比べる方法です。オスの尻ビレは平行四辺形で先端がギザギザしており、メスに比べて大きく長くなります。対してメスの尻ビレは三角形にちかい形になっています。またオスの背びれには背びれの付け根に切れ込みが入ります。この部分も雌雄の判別の方法となります。、

■メダカって繁殖できるの?メダカの繁殖方法

メダカの繁殖期は、一般的には春~秋です。特に水温がだんだんと暖かくなる春~初夏がシーズンです。十分に成熟したオスとメスを用意しましょう。(お店で10尾くらいを買ってくればたいていの場合はオス、メスがいるはずです。)メスのおなか辺りに丸い粒が複数ついていればそれが卵です。卵には纏絡糸(てんらくし)という糸がはえていて水草などに絡みつくようになっています。メダカが卵を付けやすいように水草や人工の産卵床を用意してあげましょう。

■メダカに白い点々がついているんだけど、何かの病気?メダカの病気の種類と対処法

白い斑点がメダカの体表に現れていれば、白点病を疑います。繊毛虫が魚の表面に寄生したもので、伝染力が強いので発見次第すぐにグリーンFリキッドまたはヒコサン等の薬で薬浴をおすすめします。この薬は、メダカの口やエラに白い綿のようなものが付着する水カビ病にも有効です。また尾ビレが尖ったように細くなり、泳ぎが緩慢になる。ヒレが腐ったりささくれたり、溶けたりする症状の尾ぐされ病にはグリーンFゴールド等の薬で薬浴してください。

■飼い始めてすぐに生き物が全部、亡くなってしまった。何が原因?起こりがちな初期のトラブルと対策

十分に微生物(バクテリア)のわいた”できあがった水”が用意できていない中にメダカを入れたことが原因の場合が多いです。できあがった水でないとメダカの排せつ物がうまく分解されないため、メダカにとって有害なアンモニア、亜硝酸塩が蓄積してしまいメダカが死んでしまいます。また新しい環境に移された魚は、あまり餌を食べない場合も多いので初日は餌を与えずに2日目から食べ残しの無いように少しずつ様子を見ながら餌を与えて下さい。

アクアリウム&熱帯魚 A

■熱帯魚ってそもそも何?熱帯魚の特徴

熱帯魚を一言でまとめると、、基本的には観賞用で飼育される熱帯・亜熱帯地方に生息している淡水魚ということになります。

■熱帯魚はどうやって飼うの?熱帯魚の飼育方法

飼育したい熱帯魚の種類によって必要な水槽の大きさ、そのほかに必要な器具も変わります。一般的な小型の熱帯魚(テトラの仲間、グッピーなど)を20尾程度飼育するのでしたら30~40cm(10リットル~20リットル)程度の熱帯魚の飼育セットを用意すれば良いでしょう。

■おすすめの種類は?初めての熱帯魚飼育におすすめな種類

飼育しやすく、きれいで種類も多く人気のある種類はテトラの仲間です。その中でも特に群れにしてきれいなネオンテトラやカージナルテトラがおすすめです。群れになる魚を引き立たせる色や体型の違う魚(ブラックファントムテトラ、グラミーなど)をアクセントに泳がせる混泳水槽(コミュニティータンクアクアリウム)がおすすめです。

■熱帯魚に白い点々がついているんだけど、何かの病気?熱帯魚の病気の種類と対処法

白い斑点がメダカの体表に現れていれば、白点病を疑います。繊毛虫が魚の表面に寄生したもので、伝染力が強いので発見次第すぐにグリーンFリキッドまたはヒコサン等の薬で薬浴をおすすめします。この薬は、メダカの口やエラに白い綿のようなものが付着する水カビ病にも有効です。また尾ビレが尖ったように細くなり、泳ぎが緩慢になる。ヒレが腐ったりささくれたり、溶けたりする症状の尾ぐされ病にはグリーンFゴールド等の薬で薬浴してください。

■飼い始めてすぐに生き物が全部、亡くなってしまった。何が原因?起こりがちな初期のトラブルと対策

十分に微生物(バクテリア)のわいた”できあがった水”が用意できていない中にメダカを入れたことが原因の場合が多いです。できあがった水でないとメダカの排せつ物がうまく分解されないため、メダカにとって有害なアンモニア、亜硝酸塩が蓄積してしまいメダカが死んでしまいます。また新しい環境に移された魚は、あまり餌を食べない場合も多いので初日は餌を与えずに2日目から食べ残しの無いように少しずつ様子を見ながら餌を与えて下さい。

■魚の種類によって餌は違うの?魚種別のエサの種類

餌の種類はフレークタイプ・顆粒タイプ・ペレットタイプ・タブレットタイプ等があります。基本的には熱帯魚の泳ぐ場所と熱帯魚の大きさによって与える餌を選びます。たとえば小型のテトラの仲間やグッピーには水面に長い間浮いているという特徴を持つ浮遊性のフレークタイプや細かい顆粒状の餌を与えます。タブレットタイプは沈みやすい性質の餌(沈下性)でコリドラス・プレコ・エビなど底生性の魚などに向いています。

■アクアリウムって何?アクアリウムの種類

アクアリウムとは、水槽等を使い熱帯魚をはじめとした水生生物を、主に観賞目的で飼育する趣味をさします。また観賞魚の種類や水槽の種類によって見た目や楽しみ方が違ってきます。大きく分けるとネイチャーアクアリウム・ダッチアクアリウム・ボトルアクアリウムなどの主に小さな熱帯魚を水草と一緒に楽しむスタイルと、シクリッドの仲間や古代魚等の大きくなる熱帯魚そのものを飼育する趣味(ペットフィッシュ)があります。

■アクアリウムは、いくらかかるの?アクアリウムにかかる費用

どのような熱帯魚をどう飼育するのか、飼育スタイルによって初期費用はかわります。たとえば、まずはとりあえず小さな熱帯魚を飼ってみたいという場合でしたら、各観賞魚用品メーカーから簡単に熱帯魚飼育を始めるための水槽セットが10000円以内から用意されています。また、ネイチャーアクアリウム・ダッチアクアリウムというような本格的な水草のレイアウト水槽を設置する場合は一般的な水槽用照明器具よりも高照度の照明器具や二酸化炭素の添加器具等を必要とします。たとえば40センチ前後の小型水槽を例にあげますと水槽設備の費用は、30,000円~50,000円程度となります。大きくなるディスカスやシクリッド等の仲間を飼育する場合ですと90cmクラスの水槽が必要になってきますので、水槽設備に必要な費用は50,000円~80,000円程度となります。

■バクテリアって何?アクアリウムに欠かせないバクテリアとろ過の話

バクテリアは水槽内で魚の排泄物等の有機物を分解し、魚にとって住みやすい安全な水質環境をつくる大切な微生物です。このバクテリアにも種類があり、それぞれのバクテリアがそれぞれぞれの役割を担い、熱帯魚の住みやすい水質環境をつくっています。水槽内で活躍するバクテリアの種類は大まかに従属栄養細菌・独立栄養細菌・嫌気性従属栄養細菌に分けられ、これらをろ過バクテリアといいます。ろ過バクテリアの水槽内での水質浄化の流れは①従属栄養細菌が魚のフンを分解しアンモニアをつくります。→②次に独立栄養細菌がアンモニアを亜硝酸塩に変化させます(アンモニア酸化細菌)→③さらに独立栄養細菌の亜硝酸酸化細菌が熱帯魚にとって毒性の強くない硝酸塩に変化させます。最終的に硝酸塩は定期的な水換えによって取り除くか、底床内の嫌気的状態のなかで働く、嫌気性従属栄養細菌により窒素に変化されガスとして空気中に放出することで取り除かれます。これらの働きが水槽内の水の中やろ過器の濾材、底床内で行われて魚の住みやすい水質環境をつくっているのです。

■水槽ってどんな種類があるの?水槽の種類と向き不向き

水槽の素材は、ガラス製水槽とアクリル製水槽があります。一般的な規格サイズの水槽は、それぞれの水槽の幅が30㎝・36㎝・40㎝の小型水槽から、45㎝・60㎝の中型水槽、90㎝・120㎝・180㎝の大型水槽があります。水槽の購入を検討する際には、まずどのような魚(成長した際の大きさなど)を飼育したいかを明確にして水槽を選ぶことが大切です。たとえば30~40㎝幅の小型水槽ではメダカやテトラ、グッピーなどの小さな魚を10~20尾程度飼育することが出来ます。45~60㎝の水槽ですと小型種でしたら30~50尾、10センチ前後のちょっと大きくなる魚(エンゼルフィッシュなどのシクリッドの仲間など)で5~8尾程度、それ以上に大きくなる魚や、もっとたくさんの魚を飼育する場合は90㎝以上の水槽の設置をおすすめします。ろ過設備の能力にもよりますが、小型魚(3〜4cm程度)の飼育適量数の基準は、水槽水量1Lに対して1尾程度と考えてください。

■ろ過装置ってどんな種類があるの?ろ過装置の種類と特性

魚が生きていくためにとても重要な水質、これを維持するために必要な器具がフィルター(ろ過装置)です。 このろ過装置には上部式ろ過フィルター、外部式ろ過フィルター、外掛け式ろ過フィルター、底面ろ過フィルター、投げ込み式ろ過フィルター、スポンジろ過フィルターなど様々な種類があります。上部式ろ過フィルターは水槽の上に載せて設置するタイプのろ過装置です。ポンプにより水槽内の水を上部のろ過箱内に汲み上げ、ろ過箱内で水をろ過し水槽内に戻すタイプのろ過装置です。バクテリアは水をきれいにするために多くの酸素を必要としますが、上部式ろ過フィルターは十分酸素を含んだ水をろ過箱内に送り込めるためろ過能力は大きいといえます。ろ材のメンテナンスもしやすく金魚や大型魚の飼育にはオススメのろ過装置です。次に外部式ろ過フィルターです、外部式ろ過フィルターは水槽の外(通常は水槽用キャビネットの中に収納)に設置するタイプのろ過装置です。ろ材の容量も多く、ろ過能力も大きいことからオールマイティーにどのような魚種の飼育にも使えるフィルターといえそうです。また、水槽上部が空きますので、水草水槽において特に重要な照明器具の設置スペースも確保できます。さらに密閉型の構造なので水草水槽で使用する二酸化炭素の添加をした場合でも添加した二酸化炭素のロスが少ないことも特徴ですので、水草レイアウト水槽を楽しみたい場合は特におすすめのろ過装置となります。外掛け式ろ過フィルターは手軽に使用でき、メンテナンスも楽なことから小型の水槽でアクアリウムを楽しむのに使いやすいろ過装置といえます。小型の魚を少なめに飼育する場合でしたら十分なろ過能力もありますので、飼育水槽の水量に適合した機種を選んで使用してください。底面ろ過フィルターは水槽底面に設置したすのこ状のプレートの上に砂利等を敷き、水中ポンプまたはエアポンプを使用してろ過バクテリアの定着した底床内に飼育水を循環させることでろ過を行う装置になります。水槽底面をろ過装置に充てれるためろ過能力は大きいのですが、定期的に底床内に溜まった汚れを掃除する必要があり、その作業は面倒なものでメンテナンス性はあまりいいとは言えません。ろ過能力の大きさ=水質安定性の良さですので、小型のエビの飼育水槽やドワーフシクリッドなどのペア飼育にはおすすめします。投げ込み式ろ過フィルターは水中にエアーポンプ等をチューブで接続したフィルターを設置するタイプのろ過装置です。エアーポンプから送られる空気の気泡がフィルター内から水面に上昇する流れを利用して飼育水をフィルター内に引き込みろ過を行います。水槽内に設置するので水槽のサイズに対してろ過装置の大きさが制限されるため、ろ過能力はあまり大きくありませんのでメインのろ過装置の補助として考えたほうが良いかもしれません。スポンジろ過フィルターも投げ込み式のろ過装置ですがスポンジの大きな表面積を活かして、意外に大きなろ過能力を持っています。エビの繁殖水槽、ドワーフシクリッドのペア飼育などで使われることが多いろ過装置です。オーバーフロー式ろ過フィルターは水槽の下に設置したろ過箱に飼育水を落とし、ろ過箱でろ過された飼育水をポンプで水槽に循環させるタイプのろ過設備です。大きな容量のろ過箱を設置できるので多くのろ過材(ろ過バクテリアの住み家)を入れることができ、飼育水をろ過箱に落下させる際に飼育水に十分な酸素が溶け込むためろ過能力は非常に大きなものとなります。主に大型水槽での大型魚類の飼育や海水魚の飼育で使われることが多いろ過設備です。

■ヒーターって何?熱帯魚に必要なヒーターの話

ヒーター(保温器具)熱帯魚飼育には必須の設備です。一般的に熱帯魚の飼育適温は24~28℃ですのでヒーターを使って水温を適温に保つ必要があります、水槽の水量によって使用するヒーターの容量(W数)が変わります。たとえば30㎝水槽で10リットルの水槽には50ワット、45㎝水槽で35リットルでしたら100ワット、90㎝水槽で150リットルでしたら300ワットとなります。ヒーターにはサーモスタットが内蔵されているタイプのオートヒーターと別売りのサーモスタットを接続して使用するタイプのヒーターがあります。一般的な熱帯魚の飼育の場合であれば26℃の水温設定に固定されているサーモスタット内蔵型のオートヒーターが簡単に使用できますのでおすすめです。別売りのサーモスタットを接続して使用するタイプのヒーターは任意の水温(一般的に15℃~30℃の範囲)に水温設定ができること、これは一般的な熱帯魚よりも高水温または低水温で飼育する魚の場合に必要な機能となります。ヒーター使用上の注意点は水替え時にヒーターが空気中に露出してしまうことで空焚きとなり故障してしまうこと、また発煙、発火の危険性もありますので製品の取扱説明書をよく読み、正しい使い方で使用してください。

■ライトって必要なの?アクアリウムにおけるライトの必要性

アクアリウムにおけるライト(照明器具)の必要性は、魚をきれいに鑑賞するためなのはもちろんのことですが、それだけではなく水草の光合成を促し、水草をきれいに育てるために必要であったり、水槽内で生活している生き物の生活リズムをつくるためにも光は重要な役割を担っています。日中は自然光が水槽にあたるからそれでもいいのでは?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、それですと日の当たる時間をコントロールできないことで水槽内がコケだらけになってしまったり、水槽の水温が上昇しすぎて魚が死んでしまうこともあります。そのような理由から自然光ではなく照明器具を使ってのコントロールが水槽飼育には適しています。水槽用照明器具の光源にはいくつかのタイプがありますが、現在はLED照明器具が主流となっています。                             LED照明器具の特徴は、省電力と長寿命が挙げられます。また他の照明器具と比べ器具本体が薄型でデザイン性に優れています。

■ある日、突然水が緑色に!?アクアリウムについて回る問題、コケの種類と対策

ある日突然、水槽のなかが見えないほどに緑色に濁ってしまった。こんな経験をされた方も多いかもしれません。これは水中に浮遊する植物性のプランクトンが大量に増殖して起こる現象で、青水(グリーンウォーター)と言われているものです。水中の富栄養化と直射日光または水槽用照明器具の点灯時間が長すぎることが原因となることが多いです。対策としては、エサの与え過ぎによる食べ残しを減らし植物プランクトンのエサとなる養分を減らす、水換えをおこなう、直射日光を遮る、水槽用照明器具の点灯時間を減らすなどが有効です。しかし、これらの対策をしても効果がない場合は白濁除去剤を試してください。これはフィルターで除去できない、水中に浮遊している微細な濁りの原因を固めて大きくし沈殿させるウォーターコンディショナーです。各メーカーから”にごり除去”等の商品名で販売されています。おすすめの商品は アクアデザインアマノの”クリアウォーター”です。※ただし、白濁除去剤が使用できない魚種がありますのでご注意ください。

■水が白く濁るんだけど何が原因?白ニゴリの原因と対策

低いろ過能力が原因です。
水槽を新しくセットした場合や、ろ過材を新しくしたとき、またはろ過材を洗いすぎた時などに起こりがちです。これは汚れを分解してくれる有益なバクテリアが少ないことが要因で、さらにエサの与え過ぎや過密飼育が引き金となって発生しやすくなります。白濁の元になっているのは、分解されずに浮遊する微細なたんぱく質です。市販されているろ過バクテリアを添加し、それがフィルターに定着し、分解が進めばきれいになります。ただし、時間がかかり、すぐにはきれいになりません。はやく透明にしたい場合は、水換えをした後に、白濁除去剤を使用することが有効です。繰り返し起きないように、飼育方法の見直しも忘れずに行ってください。

■飼い始めてすぐに生き物が全部、亡くなってしまった。何が原因?起こりがちな初期のトラブルと対策

十分に微生物(バクテリア)のわいた”できあがった水”が用意できていない中にメダカを入れたことが原因の場合が多いです。できあがった水でないとメダカの排せつ物がうまく分解されないため、メダカにとって有害なアンモニア、亜硝酸塩が蓄積してしまいメダカが死んでしまいます。また新しい環境に移された魚は、あまり餌を食べない場合も多いので初日は餌を与えずに2日目から食べ残しの無いように少しずつ様子を見ながら餌を与えて下さい。

水草 A

■水草ってそもそも何?水草の特徴と水草水槽の歴史

水草は、もともと陸地で生活していた植物が、二次的に水中生活をするようになったもの。体の一部のみ水中に育成場所を移した植物もありますが、完全に沈水し水中化したものもあります。この沈水の加減に応じて、水草を分類することができます。 湿地植物、浮遊植物、浮葉植物、抽水植物、沈水植物 の5種類です。日本にも多くの水草が自生しており、金魚藻としてもポピュラーなマツモや西日本にも自生しているミズトラノオなどをはじめ、外来種の水草が日本に帰化しているものも多くみられます。海外においては東南アジア(タイ、マレーシア、ベトナム、インドなど)では、ニムファ、クリプトコリネ、ブセファランドラなどの魅力的な種類が、アフリカ地域の水草では、アヌビアスをはじめクリヌム、タイガーロータス、ボルビティスなどが熱帯魚店でも販売されています。これらの水草を水槽に植え込んで楽しむ水草レイアウト水槽の発祥は、冬の長い北ヨーロッパ地域と言われています。ガーデニングが盛んなこの地域では、寒い冬の間もガーデニングを楽しみたいということから室内に置いた水槽で色鮮やかな水草をレイアウトし楽しむというダッチアクアリウム(オランダ式水草水槽)が始まったとされています。最近では自然の風景を切り取り、水槽内に再現するネイチャーアクアリウムも人気です。

■水草水槽(レイアウト水槽)ってどうやるの?水草水槽の始め方

水草のレイアウト水槽(ウォータープランツアクアリウム)をはじめるにあたり必要な設備は、水槽・照明器具・ろ過器・二酸化炭素添加器具・保温器具です。一般的な熱帯魚を飼育するための設備に、二酸化炭素炭素の添加器具を追加した設備構成になります。水草育成に適した明るい照明器具を使うことも大切です。水槽設備の他に、水草の植栽用のピンセット、ハサミなども用意してください。水草水槽の管理方法ですが、基本的には週1回の水換え(25%程度)を行います。その際に伸びた水草のトリミングを行い、美しい水景を維持します。水草の状態に応じて適宜、肥料の添加もおこなってください。

■水草水槽にはCO2、ライトって必要なの?CO2、ライトの必要性

水草は光合成をして成長しますが、この光合成に光が必須です。自然光の場合、水温が大きく変動したり、コケの発生原因となります。水草の育成に十分な光量の照明器具を1日に6~10時間点灯してください。水草は光を用いて水と二酸化炭素から養分を作り出し成長します(光合成)、二酸化炭素は水に溶け込みやすいのですが水槽に自然に溶け込む二酸化炭素では不足しがちです。そのため二酸化炭素を強制的に水槽内に添加することが水草をきれいに育てるためにとても有効です。

■水草ってどんな種類があるの?水草の種類

水草レイアウト水槽に用いられる水草の種類はたくさんありますが、水草の性質を知ってレイアウトすることが重要です。上に伸びず横に広がる前景用水草(グロッソスティグマ、テネルス、アヌビアスなど)、中景から後景に植え込む有茎草(ハイグロフィラ、グリーンロタラ、パールグラスなど)、水槽のセンタープランツとして使用するロゼット型水草(アマゾンソードにされるエキノドルスの仲間)等をバランス良くレイアウトします。

■水草に肥料は必要?肥料の種類と、取り扱い方

水草を育成するには光、二酸化炭素、水質の条件をすべて満たした上で、求められる要素が肥料の添加です。水草が必要とする栄養素は、三大栄養素と呼ばれる窒素、リン、カリウムと、鉄やマグネシウム、カルシウムなどをはじめとする少量でも必要とされる微量元素があります。これらの栄養素をできるだけ過不足なく与えることで、水草を健康に育てることができます。肥料は液体肥料と固形肥料があります。水草の種類、状態により適した肥料を使ってください。